151   水花咲紀

嫌いだった体形、好きに

 すらりと伸びた手脚の先に、未来への道が開く。あどけない表情が一瞬にしてプロのそれに変わった時、飛躍への階段をまた一つ登り切る。

 現在、中学2年生。小学4年の時に大阪に引っ越してきた。慣れない大阪弁と戦いながら、もう一つ、自らのコンプレックスと戦ってきた。

 身長が高く、手脚の長さが「いややった」。背の低い女の子に憧れ、「身長が止まる方法」をインターネットで探したこともあった。目立たないように小さくなることばかりを考え、「学校に行きたくない」と引きこもりがちになったこともあったという。

 そんな時、母の言葉で光りが見えた。「体形は死ぬまで同じ。一番好きなものにした方がいい」。そして昨春、「一番嫌いな所を好きになれるように」とモデルデビューを飾った。

 「ヒールを履いて前を向いて歩くなんて、思ってもみなかった」。苦しみを礎に夢の道を歩き始る。「有名になっていろんな事に挑戦したい。この仕事に出合って良かった」。女子中学生の瞳が、純真に輝いた。

 

(ヘアメーク 増谷祐佳)2016-2-29

みずはな・さき IDEA GRACE MODEL MANAGEMENT

T169 B75 W59 H80 東京都出身。ミュージックサーカス、関西コレクションなど多数ショーに出演。スチール、ウェブなどにも幅広く出演し、今後の活躍に期待が集まる。