210  八尾野瑠音

すでにプロ級の中学生

 手足の長さと顔の小ささは、すでに世界標準レベルをオーバー。目の奥が輝きに包まれた大人びた表情は、撮影終了とともにあどけなさが残る少女の顔に戻る。
 2005年生まれの中学1年生。「小2の時にキッズブランドのショーに出て、楽しかった」と、この時すでに「モデルになろう」と決めた。そして「小3で世界を目指そうと思った」と笑い声がはじける。
 ショーに出ても「緊張しない」精神力はすでにプロ級。ランウェイを歩く時は「別人かも」と、常に冷静で舞い上がることはない。「平常心で歩いている。お客さんに手を振られてうれしいし、『あの服かわいい』と言ってもらえたら楽しい」
 夢の中ではすでに歩いたという「18か19歳で出たい」パリコレのランウェイを目指し、レッスンではこれからの飛躍のために基礎固めを怠らない。「勉強は苦手」とはにかむ。「世界に通用するモデルになりたい」。そう言った時、あどけない少女の顔が、プロの顔に変わった。
 (ヘアメーク 増谷祐佳)2017-6-26

やおの・りん   erg-Au

T171 B74 W60 H84 大阪府出身。ショーを中心に活躍中。