「舞台に出るのが好き」

　ペットボトルの上にちょこんと顎を乗せて、目と鼻の間にキュッとしわを寄せるしぐさが愛くるしい。

　中学を卒業して高校から日本に留学。「日本語を学んできなさい」と親に送り出されたという。「最初はあまり来たくはなかった」と振り返る。

　当時、日本語はまったく理解できないままで来日。「半年間猛勉強しました」。生活の中で日本語を聞き取り、文法は机にかじりついた。今は「独り言は日本語で言います」とキュッと瞳を閉じる。

　小さいころからバレエや中国舞踊を習い、「舞台に出るのが好きだった」。その気持ちを思い出し、さらに火が付いたきっかけが、友人に誘われて出演したイベントでのファッションショーだった。　昨春に事務所に所属して本格的に活動。「楽しくできている。ラッキーと思う」と笑顔満開。「テレビの仕事もしたい」と飛躍を目指す。

　今はゴルフに夢中。食事は「たーまに作りますよ」。優しい瞳が笑顔に埋もれる。

　（ヘアメーク　増谷祐佳）