066 李美蘭

手足の動きしなやかに

 経験の積み重ねがオーラとなって深い表情を醸し、存在が際立って光輝く。しなやかな手足の動きが、華美を生む。

 小さいころから背が高く「モデルになったら」と声をかけられていた。「憧れていたし、なれたらいいなぁ」と思っていたという。そして高校生で雑誌の読者モデルに応募。この時は「玉砕されました」と笑い飛ばす。

 モデルの夢を秘めつつ大学に進学。校内で偶然にモデル募集のポスターを見つけて「はがして持って帰りましたよ」と。そのオーディションで「最終で落ちた」が、モデルの入り口を見つけた。

 「厳しい世界。がむしゃらだった」駆け出し時代。レッスン後も最終電車まで居残って「すり切れるまでビデオを見た」日々を懐かしむ。「それがあるから頑張れる」と、初心を忘れることはない。

 「ステージに立つことが生きてる中で一番楽しい」。常にヒールをはいて体の線を保つという。「7~10センチ」がジャストフィットとか。「ハイヒール、ラブ」。声がオクターブ高く響いた。

 (ヘアメーク 増谷祐佳)

李美蘭(リ・ミラン) office NATSUKI
T174 B82 W56 H83 大阪府出身。大阪コレクション、神戸北野コレクションなど多数ショーに出演。雑誌、テレビなどでも幅広く活躍。