059 片山由貴

引っ込み思案の負けず嫌い

 おっとり空気が表情を穏やかに見せる。笑顔とともにのぞく白い歯に、清純な残像が揺れ動く。

 幼いころから背が高く、小学3、4年ころから「モデルの仕事してみたらって軽いノリで言われていた」。小学校の卒業アルバムにはすでに「モデルになりたい」と書いていたという。

 高校時代には、時折、街でスカウトされるなどモデルを「やりたい気持ち」がさらに芽生えた。しかし、なかなか言いだせるはずもなく大学進学。大学卒業後に、モデルとして本格的に歩くことを決めた。

 「表現力が乏しい」とまだまだ発展途上。「昨年は顔が出ない仕事が多かった」と振り返り、「あと一歩のところでオーディションに落ちたことも」と唇を結ぶ。今年は「大きなショーに出て、積極的に名前を知ってもらいたい」と飛躍を誓った。

 引っ込み思案の負けず嫌い。「厳しく言われた方が、見返してやるという気持ちになる」。バランス抜群の脚の長さで、試練を乗り越える。

 (ヘアメーク・増谷祐佳)

片山由貴(かたやま・ゆき)Vithmic Model Agency
T173 B83 W61 H87、大阪府出身。多数ショーに出演。大手百貨店の広告などスチールでも活躍。