035 平田りょう子

なりたい自分になるために

 今にもこぼれ落ちそうな黒い瞳に、フラッシュが反射する。シャッター音とともに呼吸をしながら、しなやかにポーズが流れる。
 幼いころから「背が高く、目が大きく、手足が長い」ことがコンプレックスだった。「注目を浴びるのが嫌」で、写真に写る時には意識的に背を低く、目を小さくしていた。
 引っ込み思案で授業中にも積極的に手を上げることはなかったが、小学6年の時の劇でヒロイン役に「私がやります」と自ら買って出た。コンプレックスの壁を打ち破った瞬間。「やってみたら楽しかった」と、そこから性格が前を向いた。
 高校生の時に「バイトで貯金して」、卒業後に上京。モデルを軸にラジオのパーソナリティーや音楽ユニットを結成してCDを制作するなど、活動の幅を広げた。「東京は修行だった」と振り返る。
 2年半前に大阪に戻ってきた。「家族が近くにいてくれるのでリラックスできている」と目尻を下げる。「なりたい自分になるために努力している」。表現者として磨きをかける。
 (ヘアメーク 増谷祐佳)

2013-6-24

平田りょう子 ZERO management 

T171 B83 W60 H87 大阪府出身。多数ショーに出演し、スチール、広告、雑誌、CMなどでも活躍。音楽ユニット「private noise cafe」のボーカル担当。FM尼崎でDJも行う。