038 谷口静佳

迷い封印、仕事に喜び

 おっとりとした目尻が、笑顔で揺れる。何気に醸す雰囲気は、ゆるやかに背景に溶け込む。
 中学3年で進路を決めるときに、「わたしは何をしたいの」と自問自答した。「自分がほかの人より勝っているものは何か」を探り、それは「身長が高いこと」と結論付け、「モデルになりたい」と思い始めた。
 高校を卒業して専門学校でモデル修業を開始。当時は「身長が高いだけでモデル体形ではなかった」とレッスンに汗を流す。「4〜5キロやせて」ようやくモデルの入り口に立った。
 大阪で順調に活動していたが、東京進出を目指して上京する。「何も考えてなかった」と厳しい現実に直面。仕事がない中、1年間は「だらだらと過ごしていた」という。
 そして昨年11月に「大阪でやろう」と決めた。「考えが甘すぎた」と心の迷いを封印。今は「仕事があって必要としてもらえる」ことに喜びを感じる。「自分を高めるためにできることをしたい」。笑顔で目尻が下がった。
  (ヘアメーク 増谷祐佳) 

2013-7-15

谷口静佳 MODELS

T173 B78 W58 H86 大阪府出身。雑誌、広告、カタログなどスチール中心に活躍。多数ショーにも出演。