213  MAYA

クールに世界見据える

 真夏の太陽に熱せられたアスファルトを、一瞬にして冷ますほどのクールな美しさに目を奪われる。上目遣いのその視線は、その先にある世界の舞台を真っすぐに見据える。
 幼い時から「おばあちゃんにモデルになるんだよ」と洗脳されていたという。その通りに17歳の時に東京の事務所に所属。地元の高校に通いながら「夜行バスで」富山と東京を往復していた。
 18歳で上京。21歳の時には世界を目指して「若い勢い」のままキャリーケース一つでニューヨークに向かった。頼るすべが何もない所からのスタート。「ノープロブレムの言葉すら話せなかった」と、会話を求めて「ホームレスに5ドル渡して」英語を学んだこともあった。
 そして今年1月、何度も扉をたたいた事務所に所属が決まった。「自分の目と鼻を信じて行動することも大事」と、自ら道を切り開いてきた。9月にはニューヨークコレクションに出演する。
 「そこがスタート。夢はこれから」と飛躍を目指す。一時帰国して就労ビザを取得し、再びニューヨークに向かう。「ニューヨークに行ったことで人間力を養えた。世界で活躍する日本人のモデルは少ないので、その中の一人になりたい」
 

                                                            (ヘアメーク 増谷祐佳)2017-7-17

まや   LIVEAXLE

T178 B88 W61 H88 富山県出身。ニューヨークを拠点にショーを中心に活動。海外での飛躍を目指す。