あまり映画を見る時間がない。だからいい映画を見たい。あまり本を読む時間がない。だからいい本を読みたい。あまり写真を撮る時間もないから、いい人と会っていい写真を撮りたい。今それができている。久米瞳さんを撮影しながらそんなことを思った。スタジオの掃除に来てくれた彼女を途中でああでコーデに切り替えた。メイクもセルフでコートを羽織ってやって来たまま。それでこうだ。内面は必ず外に現れる。優しい人柄は隠しようもない。決して掃除に来てくれたからではない。昔からそれを知っているというのは多少あるかもしれないけれど。