118 安田有希子  

”ママ色”の頬温かく

 包み込むような穏やかな笑顔が、ミント風味の爽やかな風を運ぶ。春の花がほんのりと色づくように、頬が温かく染まる。

 「小学校、中学校の文集でモデルになりたいって書きたかったけど、笑われると思ってファッションデザイナーって書いたんです」と、小さいころからモデルに憧れていた。

 高校を卒業し、スタイリストを目指して専門学校で勉強を開始。そこで、学生がつくるファッションショーにモデルとして出演したことで、主催者の目に留まってモデルの仲間入りを果たした。

 ことし2月に約1年半の産休を経て復帰。子育てをしながらモデルとして活動している。以前は「仕事は楽しかったけど先か見えない分、不安もあった」。しかし「今は仕事と家庭のバランスが取れていて楽しい。家に帰ると安心感がある」と、子どもの存在が心のゆとりを生んだ。

 復帰する前に決めたことがある。「子ども第一」ということ。「これから一時保育に預けた子どもを迎えに行きます」。頬が“ママ色”に染まった。

(ヘアメーク 増谷祐佳)2015-5-25

やすだ・ゆきこ TRAPEZISTE

T169 B78 W60 H88 大阪府出身。JR西日本、近鉄百貨店、ゼクシィなど広告、雑誌で活躍。関西コレクションなど多数ショーにも出演。