笑顔の立ち姿から春の風

　明るい表情にきらめく笑顔が引き立つ。立ち姿から春の風がさっそうと吹き抜ける。

　小学６年の時にローティーン向けファッション雑誌「ｎｉｃｏｌａ」のオーディションに応募した。選考を通過した報告の「電話にびっくり」し、東京でカメラテストや面接を経験。「最終10人に残った」が、そこまでだった。

　「落ちたのが悔しくて、やりたいと思った」と、自分の目指す道を照らした。「何があかんかったんか分からなかった」。さらに「光るものがなかったんじゃないの」との母親からの一言が、心に響き、深く沈んだ。

　学生時代は美容を学び、モデルとして踏み出した。「いろんな幅を持たせてやっていきたい」と視野を広げる。そして「影響力のある人になりたい。奇麗を発信していきたい」と夢のつぼみが膨らみ始めた。

　「やった後の後悔の方がいい」と失敗は恐れない。「できるところまでやりたい」。そう、“光るもの”を見つけるまで。

　（ヘアメーク　増谷祐佳）