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美しさを丸く優しく磨く

 アラフィフの現役モデル。キャリア33年という年月が美しさを丸く優しく磨き続けてきた。丁寧に積み重ねてきた経験の深みが自らを照らし、同世代女性のファッションリーダーとして、先頭を走り続ける。

51歳で現役

 18歳の時にモデルデビュー。「モデル事務所に登録することが難しかった」と記憶をたどる。より美しさが求められた時代。「今と比べると本当に厳しい時代だった」と胸の前で手を組む。

 ミスインターナショナル近畿地区代表として全国大会に出場したのが18歳の時。20歳の時にはミスユニバース近畿地区代表に選ばれた。「この時はモデルの仕事が忙しかったので、ミスユニバースを見送りました」と笑顔がはじけた。

 活動の拠点は大阪。1カ月に1週間から10日間は東京で仕事をこなす。「東京のハードルは高い。東京に行くつもりはなかった」が、30代半ばに東京に進出。40歳を過ぎたころに「辞めようかな」と少し心が折れた時に、「今の事務所の社長と出会って」モデルのキャリアを継続させた。

isoko2若々しくいたい

 3週間に1度はネイルに通い、2週間に1度は美容室に行く生活を続ける。“頭の先から爪先まで”の美しさを実践。「ネイルは22歳の時からずっと行ってます。自分で爪を切ったことがないんです」。昔はすぐには乾かなかったために「冬はビーサン履いて通ってました」と笑みがこぼれる。

 「ここまで長い間できるとは思わなかった」。少し首を傾けるしぐさが、少女のかわいらしさを感じさせる。「おばちゃん化していくのが嫌だった。年は取っても若々しくいたかった」。生活に気配り目配りし、努力を重ねてトップランナーとして駆け抜けてきた。「美は1日にしてならずです」

女性は50歳から

 現在はモデルの経験を生かしてビューティーアドバイザーとしても活動する。「女性は50歳から。もう年やからと諦めないで」と輝きを伝える。「その人のナチュラルな美しさを引き出してあげたいんです」と心の美しさと向き合う。

 昨年は「充実していた」。愛犬「ウィン」が家に来てから多忙になったという。「ワンコが福の神ですね」。愛犬の話をすると目尻がグッと下がる。

 「テレビにも映画にも出たいし、美容本も出したい。今年はもっと頑張りたい。仕事があるうちは行けるところまで行きます」

 (ヘアメーク 増谷祐佳)

isoko(イソコ) 大君モデルクラブ
T172 B82 W60 H88、兵庫県出身。CM、スチール、雑誌、ショーなど第一線で活躍。ビューティーアドバイザーとしてトークショーなど多方面に出演。