尊敬する母を目標に

　ケラケラと混じりっけのない笑い声が転がる。

　小学生の時から「モデルになりたいと書いていた」という。それは「母は身長が高い方で、モデルみたいだねって褒めてもらっている姿を見ていた」から。「尊敬する母に少しでも近づきたい」と、モデルになることを夢見ていた。

　その思いを実行に移したのは高校生になってから。「今まで書いてるだけで行動していなかった」と、東京のモデル事務所に応募。「通うのは厳しい」と関西での活動を視野に、縁あって今の事務所に入ってモデルとしての第一歩を踏み出した。

　「母はまわりの人を元気にする太陽みたいな人」。やはり、目標とする場所はそこ。「心が沈んでいる人に元気を届けられたら」。そのためにも「モデルとしての軸をしっかり持たなければ」と、日常の中で課題と向き合い、足元を見つめている。

　小学生の時にヨーロッパ建築の本にあった図面を見て興味を持ち、大学では建築を学ぶ。「毎回の仕事が勉強。毎回違うことができるので刺激があって楽しい。今はいただける仕事を精いっぱい頑張りたい」

　（ヘアメーク　大森未来）2022-12-3