パリコレのモデル目標

　１３歳のニコニコ笑顔の向こう側にあるクールビューティーな表情が視線を引きつける。

　雑誌の応募で初めてショーに出演したのが小学３年生の時で、３０メートルのランウェイを歩いた。その時に「将来はモデルになる」と決めたという。

　小学４年から本腰を入れて活動開始。昨秋は「目標だった」関西コレクションのオーディションを突破して大舞台を経験した。「緊張したけど、先輩から大丈夫って言ってもらって楽しめた」と笑う。

　オーディションに落ちて「へこんで落ち込む」こともあるが、ショーの動画を見ながら「自分が立つ場所はここ。自分は何をしたいの」と心に問いかけ、悲しさや悔しさを糧に次を目指す。

　今の目標は「パリコレに出ること」。そのためにレッスンでウオーキングを学びポージングを強化。中学校では演劇部に所属して演技力を吸収する。全ての経験はパリに向かうためで、もちろん甘えが通用する道ではないことも知っている。

　幼稚園からの海外生活で英語は堪能。パリでの活動を視野にフランス語の勉強も始めた。「２０歳までにパリコレに出演して、日本に戻ってきてからマルチに活躍したい」。

　（ヘアメーク　野田恵花）2023-1-28