とろっとした雰囲気

　どこまでも不思議な時間が過ぎる。個性的な顔立ちと、とろっとした雰囲気が、春のうららかな陽気を運ぶ。
　小学生のころから身長が高く、「友達のお母さんからモデルになったら」と言われていた。それを「真に受けてしまった」と、進路を決める際に「モデルになりたい」と先生に相談。専門学校に入学し、モデルの卵としてレッスンを始めた。
　「人前に出るのが苦手。恥ずかしがり屋なんです」。まったりとした話し方にも、独特の感性がにじむ。デビューして「最初の２年は恥ずかしさで記憶がない」と振り返る。
　恥じらいと戦った２年間の経験を糧に「ここ１年はようやく融通が利くようになってきた。この服はこうしようと思える。後は表情のレパートリーを増やしたい」と仕事の幅を感じ始める。「みんなとかぶらないモデルになりたい。かわいいよりも個性的に」とクールビューティーにポーズを決める。「目の前にあることを頑張りたい。今を楽しみます」

2013-4-1