仕事に向き合う純な思い

　スラリと伸びた長い手脚のラインがどこまでも美しく見える。笑うと横長にククッと広がるチャーミングな口元が、さらに純粋な美しさを醸す。

　テレビ番組の影響で幼いころから「ショーモデルに憧れていた」。家の廊下をランウェイに見立て、「歩いてポージングしていました」とその時にはすでにモデルの素質が備わっていた。

　そして中学を卒業して「やってみよう」と「ズバッと決断」してモデルの世界に飛び込んだ。家の廊下から本物のランウェイへ。「自分のやりたいことを続けられている。楽しいです」とククッと白い歯をこぼす。

　「今は目の前の仕事を笑顔でコツコツとやっていくだけ」と、一つ一つ階段を上り、薄い紙を一枚一枚重ねるように経験を積む。「ショーはもちろんいろんな事に挑戦していきたい」と意気込む。

　「やめようと思ったことは何回もある」が、その時は常にポジティブシンキングで乗り越えてきた。「服を奇麗に見せてくれてよかった」の言葉が、最大のご褒美。「海外で一回ランウェイを歩きたい」。仕事に向き合う純な思いは、美しい結果をつむぐ。

　（ヘアメーク　増谷祐佳）2016-8-8