好奇心のアンテナを

　水晶に太陽の光が吸い込まれるような透明感と輝きに満ちあふれる。旺盛すぎるほどの好奇心が、凜（りん）とした瞳に反射する。

　「車好きでレースを近くで見たかった」とレースクイーンとしてサーキットを彩ってきた。そして「ひまやったし適当な気持ち」で締め切りの１週間前に「ネットで見つけた」２０１６ミス・ユニバースに応募した。

　薬学部に籍を置く女子大生。ミスユニバースに応募した理由は「ひまつぶし」だったかもしれないが、審査が進むうちに「これにささげてもいいかな。１番を取りたい」と本気度が加速した。

　「母もミスユニバースに出ていた」ＤＮＡを発揮。身長の低さをカバーするためにスピーチに磨きを掛け、準グランプリまで駆け上がった。「うれしくてびっくりして泣いた。自分の思っていることが伝わった」。ファイナルまでの頑張りが自信につながった。

　「あれやっとけば良かったなと後悔しない１年にしたい」と今年の抱負。そして「やりたいと思ったことをやっていく」。好奇心のアンテナを高く広く張り巡らせる。

　（ヘアメーク　増谷祐佳）

2017-1-16