やっとスタート地点に

立体的に映る大きな瞳が輝く。笑うと口元に広がる六つのエクボがさらに笑顔を引き立てる。

　撮影会などのモデルで活動していた幼なじみの「モデルやってみない」という誘いの言葉で、「こういうのもあるんだ」と心引かれた。そして「メークや美容が気になって」専門学校のオープンキャンパスを訪れた時に「やってあげるよりもやってもらって自分をきれいにしてもらいたい」と思ったという。

　「楽しいだけじゃなく、すごく厳しい世界」と今を受け止める。周りと自分を比べて「どうしよう、何をやりたいのか分からない」と悩み続けてきたが、ようやく「自分のやりたいことが見えてきた」と階段を一つ上がり、「スタート地点」に立った。

　「自分の力で新しい仕事を取っていきたい」と、今年は踏ん張りの一年にするつもり。「仕事一つ一つの意味をしっかりと掘り下げて」真正面から向き合っている。「ＣＭにも出たい」と演技にも取り組み始めた。「いろんな人に知ってもらいたい。今は大阪ですごく動くモデルを目指したい」

　（ヘアメーク　増谷祐佳）2019-4-20