顔立ちにじむ芯の強さ

　混じりっけのないまっすぐな本気さと表面に出てこない芯の強さが、涼しい顔立ちににじむ。

　高校２年の時に「興味があった」モデルになるためにレッスンを始めた。２年間「下積みの下積み」と位置づけてウオーキングの練習を繰り返す。「好きなことしか没頭できない」性格だがらこそ、好きなレッスンには本気で向き合うことができた。

　レッスンのたびに身長、体重、そして指摘されたことや悪い癖、意識しなければならいことなどをノートに細かくメモしてきた。レッスンの全てを書き込んだ“モデルノート”。それは「自信につながっている」と常に持ち歩き、オーディションには必ず目を通してから挑む。

　「今はオーディションを勝ち取ること」が最大の目標だ。「ようやく下積みに入ったところ」と下積みの下積みから次のステップに向かって進み始めた。「東京で本気で勝ちたい」思いは強いが、まずは「大阪でこの子がおったら大丈夫と言われるくらい」に実績を積むつもり。

　「見た目が怖く見られてしまう」ためにオーディションでは人一倍の笑顔であいさつ。「ギャップを見てもらえたら」と、時折見せる笑顔もクール。「海外のショーに出たい。今は、とりあえず何にでもぶつかっていきたい」。

　（ヘアメーク　野田恵花）2023-3-11