一度諦めた夢追いかけ

　晴れ渡った春の空に吸い込まれそうな自然なやわらかさに空気が和む。

　「モデルを目指していた母が私を妊娠したために諦めた」という話を聞き、モデルに興味を持ったのが小学生の時。そして「将来の夢はモデル」と文集につづり、オーディション雑誌を見て応募していたという。

　ただ、その夢は一度諦め、高校卒業後は就職。しかし「諦めきれない。やっぱりやりたい」との思いが強く、２５歳を「人生の節目」と捉えてミスコンテスト出場し、「悔いのないように」と再び将来の夢を追いかけることを決めた。

　約５年間フリーで活動していたが、「事務所所属のモデルになりたかった」と昨夏に念願がかなって活動の幅が広がる。「何もかもモデルに重きを置いて行動している。楽しくてしょうがない」と日々充実。

　「全力で取り組む」ことが目標で、メークを研究し、繰り返しのレッスンで自分を磨く。「いろんな人と話をして、いいと思う部分は取り入れる」と向上心は持ち続ける。「母の喜ぶ顔を見る事がうれしい。周りの人に押し上げてもらっているので感謝です」。そして「親しみやすく、元気になれると言ってもらえるモデルになりたい」。

　（ヘアメーク　山根央菜）2023-4-1