466 風間なぎさ

打ち出せるもの模索中

 新入生が教室で不安な表情を見せるかのような少しぎこちないしぐさに、ういういしさとこれからの希望が同居する。

 今年3月に大阪音大短大ミュージカルコースを卒業。進路相談で「身長があるからモデルやってみたら」とアドバイスを受け、まったく視野にはなかったが「楽しそう、やってみたい」とこの道を選んだ。

 「芸能の世界は好きだった」と、小学5年で市民ミュージカルにシンガーとして出演。高校では表現することを学んだ。そして大学では演技やダンスなどミュージカルに必要な基礎をたたき込まれた。「一つ一つ課題を積み上げてきた」ものが「なくならないように」努力は惜しまない。

 オーディションでは周りのライバルを細かく観察。求められているものは何か、どう対応しているのかを乾いたスポンジに水滴が落ちるように吸収。「落ちても何がダメだったか」を冷静に分析し、次に生かすように経験を積む。

 朝起きると「一人でしゃべって」発声練習。「歩き方や一つ一つの動作をきれいにできるように」取り組む。今は「モデル、舞台で打ち出せるものが何か」を模索中で「いろんなジャンルをやっていきたい」。この先の新たな景色を見るためにも「今は目の前にあることを一つずつ取り組んでいくだけ」。

 (ヘアメーク 山根ひろな)2023-5-6

かざま・なぎさ  vanilla。model management

T170 B79 W62 H89 大阪府出身。